【ONE PIECE】ゾロの親友議論が面白くてつい口を挟みたくなる(だから自分のブログでやる)

マンガとアニメ

今週の週刊少年ジャンプ「ワンピース」において、一部の界隈で「ゾロの『親友』発言論争」みたいなのがあって、ちょっと(すごく)面白かったです。
あ、以下本誌ネタなのでバレ的なものあるかも注意。
あと、すべて個人の解釈です。これが正解だ!(ドンッ!)的な意図は一切無いです。

えーとですね

論争というのが、上記の「ゾロの
『親友』って誰?」というお話。
問題のコマがこちら。マンガの画像引用とか緊張しますね!!

出典:週刊少年ジャンプ 2021年55号 「ONE PIECE」より

「そうだな… 船長と… 親友との」
「約束があんだ!!!」

という台詞。これが
「船長、つまりルフィとの約束がありますので」
という解釈。
分かります、分かりますともよ。
ワンピースを知らない人、ある程度しか知らない人、唐突にこの台詞を見た人であれば、この一文だけだと、いろいろな解釈はできるのです。してしまうのです。

「はい、船長……つまりAさんと約束をしていますので」
「はい、船長のAさん、そして親友のBさんとの約束がありますので」

どちらもこの1コマ、一文からは解釈可能なのです。日本語はカンペキ言語ではないので、こういう解釈違いは十分起こり得るのです。
どっちよ!?
というのが、今回の(一部界隈での)論争。

いやー、個人的には「こっちに決まってるだろアホ!読解力無し!国語力の低下!!」とかいう気はないです。ギャーギャー言って、あとで公式に否定されるとものすごい恥ずかしいですしね!!
それはそうと、思ったことをちょっと書きたくなる程度に面白かったので、ちょっとふれれたいなぁ、と。
いわゆる、昔のスラングで言うところのチラ裏すね。いやーブログ。

もう少し状況を掘り下げると、
上のゾロの台詞は、対戦中の相手・キングの台詞、

キング「王にでもなる気か?」

に対しての返答。
ワンピース言語として「王者にしか発現し得ない能力」をゾロが発現した際に、キングが発した台詞に対する答えです。

キングの問とゾロの返答の間に、船長であるルフィとの「約束」のコマが一つ差し込まれます。
これは「世界一の大剣豪になる」という、ワンピースを読んでいれば大体の人が知っているであろうゾロの夢であり、絶対に叶えるべくものです。船長が「海賊王におれはなる」と言ってるのとほぼ同義っすね。

この約束は船長ルフィと取り交わしたものですが、もとを辿れば幼なじみの「親友」くいなとの「約束」であり、これもワンピースとしては有名なもの……
であるハズ、なのです。

いかんせん、20年前のエピソードなので……どのくらいまでの読者にとって「有名」なのか、全然わかんないんですけどね!!

20年前ですよ?うちのむすめちゃんだって立派なおねいさんになる時間ですよ!オマエモナーとかテレホーダイとか言ってる時代ですよ!
みんながみんな、単行本やアニメで初期エピソードを振り返っているワケではないのです。いろんな読者がいるわけで……
この手のキーワードにおける反応のブレは、ある程度は仕方ないと思うんですよね。

ワンピース言語としては、「仲間」と「友達」の位置関係、みたいなものがありますね。
ルフィにとって、一味は海賊である「仲間」。船に乗って共に戦ったビビ(とカルー)は「仲間」ですね。
コビーやボン・クレー、ベラミーなんかは「友達」です。立場や敵味方問わず、一定以上の心意気や共感を覚えたら友達になるっぽいです。
ルフィの「仲間」はおいそれとは増えないので、位置付けとしては「仲間>友達」という線引きが明確に見られます。

「親友」ですが、

作中で「親友」というワードは、そんなに出てこない印象かな。
麦わらの一味の内部で「こいつとこいつが親友」という関係性はなく、一様に「仲間」。個々の繋がりより、「海賊というチーム」を重視する、作品としてのこだわりでもあると思います。

そんなわけで、作中でも珍しく「親友」と明記しているゾロとくいなの関係性は、特筆に値するものになります。ルフィの「兄ちゃん」やナミの「家族」、チョッパーやフランキーの「師匠」という程度に、他のものが混入するのは難しい関係性かと。

だからこそ、その「ゾロがルフィの事を親友呼び!エモい!」という解釈をされる方もいるんだろな、というのは。
わからんでもない、です。

前述の通り、ワンピースは「海賊」という要素をとても重視しており、個々よりもチームの関係性を重視する描き方をずっと続けています。
一味にとっての「仲間」って、それ自体が最高の関係性であり、そこから更に「親友である」という付加価値を付けるというのであれば、自分としてはどうしても違和感を覚えてしまいます。
ルフィがナミに(あるいは逆でも)「お前は自分の家族だ!」と言っても、ん???え、今更なに?そういう事いうの??
としかならんかなと。仲間である事で完成した関係性であり、もうそれで十分かなーと。思うのです。ワンピ的には。

いや家族だ親友だの価値が低い訳ではなく。
ワンピースは海賊のおはなしなので、見せ方としては「仲間」を主軸にしてるよ、
というね。事です。

そういう事であるならば、国語力とか言うよりは「ワンピース独自の世界観にどんくらい触れてるか」みたいな部分あるので、うーん。
少なくとも、例の1コマやその直前のルフィのコマ、あるいは今週話だけを挙げてあれこれ言うのは、ちょっと違うかなー?という気はします。

だからこそ、20年やってる作品の、理解の難しさ。
仕方ないんだろなー、と。思いました。
とさ。

繰り返しますが、あくまでぼく個人の感想と解釈です!正解とか意見の押し付けとか、そういう意図は一切無いです。あしからず。

いやー

おもしろいね、ネット見ながらマンガ読むの。すき。読んでるの週刊少年ジャンプだけだけどね!
お店にきたお子ちゃんが、「あの、黄色い髪の……」と景品を指したとき、「善逸ですね~」と返すと驚かれたりするのよね。えっ、店員さん知ってるの!?的な。
いやきみらが赤ちゃんだった頃から鬼滅読んでんだぞと。謎のマウント取ってます。
とってないよ!!!

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