ずっと心に刺さっている、とある笑顔の人の話(やや陰鬱系)

wikipediaさんに最近「お金払って!お願い!!」と懇願されるので、¥300-少々入金しました。最低限!!
せっかくなので、空いた時間とかに気になるものをだらだら眺めてたりする事があります。折角すからねー。

話は変わって、ぼく幼少の頃のトラウマ……トラウマという程のものではないのですが、

ずっと何やしらんけど、指名手配のポスターをなんか見入ってしまうというか、気になってしまう時期があったんです。いつ頃かな。
地元のダイクマ(ダイナミック)の階段踊り場とかかなぁ、あれが貼ってあるんですよ。子供心にこう、「なんか怖いなー」だか何だか分かりませんが、なんとも言えん気になりを抱いておりまして。
指名手配の他にも、行方不明者失踪者の情報提供とか銃刀や薬物に関する警告とか、そういった物騒なポスターが交番の掲示板に貼られてたりします。
今でもなんとなく(当然ではあるのだけど)そういったものに対して、反社会的というか、なんか大変な事が起こってしまったんだろうなー感というか、普段は見えない日本社会の負の側面というか、そういったものを感じたり感じなかったりします。

昔から今に至るまである程度の年月が経過したので、あの方たちのポスターも顔ぶれが変わったり、あるいは変わらなかったりしてますね。
変わらない系だと、ぼくが生まれる前に起こった事件いろいろ……いわゆる「過激派」系のものが多いかと思います。いや、知らんうちに変わってたりはするんですけどね。じいさんになって捕まったO氏とかね。わりと最近。

日本赤軍とかよど号とか、あのあたりかな。だいたいみんな昭和20年近くの生まれ、もうじいちゃんばあちゃんですな。写真は若い頃だったりするんですけどね。ふしぎ。
ああいう人たちが学生だか20代だかの頃に日本政府やら国家権力やらにケンカを売って、あるいは内輪でいろいろやらかしたりして、そんなこんなで半世紀経ったりしてる訳です。
もちろん今だろが昔だろがに関わらず人命を奪ってたりするわけですから、その行為に賛同も共感もするつもりは毛頭ないのですが……

やり方や途中経緯はともかく、ああいう人らってこう、最初の最初ってべつに私利私欲でそういった活動を始めたとか、別にそういう訳ではない(と思う)んですよね。義憤にかられてとか、たぶんそういう事なんじゃないかなーと。ベトナム戦争がどうとか、資本主義で富の寡占がどうたらとか。
当時の背景も分からんし、今の令和3年のものさしで当時の人をあれこれ言うのもどうかなという気はするので、別にそれらに対して「けしからん!全員死刑!」とか言う気は無いです。
関心はあるのですよ。どうしてそうなってしまったのか、というお話。
こういうあらましをwikipediaで追いかけたりしてるのですが、もうちょっといい機会があれば本とかも読んでみたい気がします。関心はあるんです。繰り返すけど、賛同とか共感とかじゃないです。是非とは別の話ね。

あーそれでですね、話戻るのですが
ああいった指名手配の画像って、なんかみんななんとなく人相が悪いというか、不思議と「確かにやってそう感」出るんですよね。あれ何故なんでしょうね?たぶんぼくも免許の写真とかがああいうポスターに使われたら、「ああコイツならやるわ~」と思われるんでしょうね。不思議です。
そんな中、ほんと幼少の頃から、今でも変わらず印象に残っている人物の写真がありまして。
これが冒頭で挙げた「トラウマ」というか、ずっと今でも引っかかっている。
企業爆破事件の犯人とされる、K氏の写真なんですね。
なんかね。いい笑顔の、若いお兄さんなんですよね。
すごい不思議で。この人いったい何したんだろう。何でこんな笑ってる兄さんが、爆弾作ったりしてたんだろう。
そういう事を幼少期に考えていたかどうかは分からんのですが、ともかくずっと強く印象に残っていた(いる)んです。

当時このK氏はたぶん21歳くらいとかで、普通の学生さん。
1970年前後、当時の「普通の学生」がどんなだったかは知りませんが、学生闘争とかの時代なので……
火炎瓶とかバリケードとかゲバ棒とか?なんかまあ、そういう学生もいたりした時代ですが。アレですよね。普通に怖い。

そういう思想信条を持った方が一定層いて、当時はまだアメリカとソ連の冷戦~とかベトナム戦争~とかそういう時代で、今ほど社会主義国家も廃れてなかった時代。ヨーロッパも東西勢力があって、ドイツも2つあって。
革命による共産主義国家の成立とか、さらには無政府がどうとか、そういうのが今よりもある程度「身近な」時代だったんですかね。

この学生だったK氏も、反政府というか反日本というか、「帝国主義云々かんぬんな日本は悪!財閥とか、戦争で設けた企業も悪!許さん!」みたいな事考えていたのでしょうか。(ぼくほど頭悪いカンジではないと思いますけども)
それに対抗する為の手段とその結果が、ぼくが昔から目にしてきたあの指名手配のポスターだったりして。
うーん。勿論ほんとに、今の世にこういう事を言うのは後だしジャンケンですが、「普通の学生さんとして普通に学生生活して、普通に勤めて、家庭持って……みたいな生き方もあったろうになー」と、ついつい。
平和ボケしたおじさんは、そんな風に思ってしまったりする訳なのです。

うちの職場にもハタチ前後の学生さんがアルバイトしてる訳です。あるいは採用募集かけると応募がくる訳です。
ああいう学生さんと、当時のそういう活動している人と。
なかなか結びつかんですよね。ふしぎ。
今は平和なのかなー。どうなのかな。わからんね。

一般市民を巻き込む爆破なんて、そらもう0:100でダメです。だめ。うちの家族に危害が及ぶ可能性あるようなの、断固としてダメです。
ただ一方で、歴史だ国だを見ていけば当然、闘争やら戦争やらでその後の平和、自由を勝ち取ったものもあるわけで。
現状に異を唱えて、なんとか変革しようという志まで否定するのはね。できないかなーと思います。ぼくにはできない、すごいことですもの。
ただ、多くの人に賛同されないやり方は駄目かなーと。どんなに理想が立派でも、それだと結局独善なのです。
それも結局、後世の人間にしか評価できない事なのかも知れないですけどね。どっちが正しかった的なね。
でもやっぱり、怖いのとか暴力とかね、嫌なので。やです。だって怖いし!!悲しいしね。だめ。

可能な限り、みんな笑って過ごしていきたいなーとは思っております。自分とね、周囲の人とね。
知らん人も、なるべくそうであって欲しいかな。なるべくね。

と、笑顔の指名手配のポスターのことを思い出したりする、そんな雑記。
なんの知性も立派な志もないぼくが、のんびり思うことを書いたり書かなかったり。

平和に過ごしたいっすね。

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