名前・名付け。うちの子の名前じゃないなら、キラキラネームにそこまで不寛容なワケじゃないのよ?

うちの子の名前は、ほんともうあれですね。
名付けてから何年か経ちますが、何年経っても変わらずすごい好きです。全方位から好き。

名付け(リアルな人名)の要素って、大事なものがいくつかありますよね。
女子ならかわいさとかも当然大事だと思うんですが、それにしてもその名前を一生背負う訳なので、おねえさん~おばさま~おばあさまになっても「かわいいだけの名前」だと、ちょっとね……とぼくは思ってしまいます。
名前の良し悪しなど時代によって変わる!という意見もあるでしょうけども。
ひめなちゃんとかゆめはちゃんとか、70年後にはみんなそんな名前ばかりになってるよ!的なね。
まあうちの子がおばあちゃんになった時ぼく生きてないからね、分からんですけどね実際のところは。

そういうのもあったり、あとは「読みやすさ」「書きやすさ」といった部分もね。とても大事だと思うのです。
名前書くのは本人だし、そこが大変だとほんと大変でしょうからね。
ぼく「三鷹」って書くのイヤでしたもん!しかもあそこ「上連雀」とか「下連雀」とか町名あるんだぜ。「三鷹市上連雀」。さらにマンション名にセントクラストローズ三鷹上連雀とか重ねてくるんだぜ。馬鹿じゃないの?
「立川」はラクなのですきでした。「立川市羽衣町」とか。ラク!最高!!

うちは姓が若干めんどくさめなので、名前はなおのこと軽め志向でした。「汰」よりは「太」、「華」よりは「花」的な。
読みは……以前の記事でやった通りですが、読みだけはほんと、間違えられないやつがよかったんですよね。名前読み間違えられるのってイヤかなーと思って。
ぼくは読み間違えはされない名前なんですけど、よく「偏」を間違えられまして。それこそ「けい汰」なのに「けい太」って書かれちゃうやつ。これが子供の頃、すごい嫌でさー。
とある学習塾の入学案内みたいの届いたときにコレやられて、「他人の名前も正しく表記できない奴らが、どの面下げて学習塾を名乗れるんじゃー!!」みたいな事思ったり。まあこんなんで泣いたりする子でした。ADHDなんですぼく。

ちなみにぼくは姓のほうも若干一般的じゃない為、なんかだいたい読み間違えられます。
これも例えですけど、「振畑」さんという姓の方がいるとして、よくフリハタさんとかフルハタさんとか読まれるけど、じつはフリバタケなんですーみたいな。
毎度の事なんで、まあいちいち訂正なんてしなくなりますよね。好きなように読んでくれという。
ぼくも面倒くさいけど慣れました。でもやっぱ面倒くさいっすよ?
本人も面倒くさいんですけど、判読する側である相手の方も、まあまあ面倒だと思うんですよ。ごめんなさいね~ってなります。
ぼくの場合、ひらがなで表記しても間違えられますからね。お客様にも読み間違えられるし、クリーニング出しても間違われます。読み仮名併記はちっとも万能じゃないです。
というわけで、わざわざこういう面倒が回避できるのなら、最初から回避するに越したことはないのです!

という名前に対するぼくの考えのバックグラウンドとかは今回どうでもいいんです!
今日書きたかったのはそっちじゃないんだ!

キラキラネームを診断するよーみたいなサイトで遊んでまして。まあ当然のようにうちの子の名前は最高評価なのですが、それはさておき。

ぼくが今回みてたサイトさんでは、「読めるかどうか」が重視されてた印象があります。名前として奇妙な音でも、読みと漢字に差異が無ければセーフ、みたいな。
他の方が調べた履歴が表示されてるんですけど、どこまで真面目なのか分からんかったですね。「ぶんなつ(文夏)」とか「じょうしげ(条重)」みたいな音でも、漢字の読みに問題がなければ「問題は少ない」という評価にされてました。その「少ない」の部分が結構でかいと思うんだよなぁ……。

上記みたいなのは「音はアレだけど、漢字はまとも」ケースとして、逆の「音はまともだけど、漢字がアレ」というケースもありますよね。
ぼく今回気になった名前が、「七月奈」というもの。読めます?頭一音の拾い読み……豚切りの中では難易度低い方ですよね。
そして平仮名で書けば、日本語として馴染みがある音だし、名前としてもアリな音。しかし豚切り。しかし比較的、判読は容易……かどうかは人に依るけども。
あと、漢字には意外にも統一感があります。これはどうでもいいか。
「しちがつな」さんは名前としてはおかしいので、ベースとして知ってる日本語がある場合、それに比較的変換して読みやすいっぽいんですよね。だから、やまと言葉だと尚更読みやすい、気がします。

豚切りのコピペがあって、けっこうちゃんと理屈で納得できるんですよね。以下はニコニコ大百科より転載。

<人名における「ぶった切り」の不自然度分類表>
※あくまで一例です。人によって不自然の感じ方は変わります。

不自然度1:
“uu”を”u”、”ou”を”o”とするもの。「ぶった切り」に敏感な限られた一部の人が気に留める程度。
例:「優(ゆう)」→「ゆ」 、「央(おう)」→「お」

不自然度2:
“ei”を”e”とするもの。多くの人が「ぶった切り」であることに気付くが、不快感はない程度。
例:「英(えい)」→「え」、「寧(ねい)」→「ね」

不自然度3:
“ai”を”a”とするもの。殆どの人が「ぶった切り」と感じる。不満を感じる人が出る。
例:「愛(あい)」→「あ」、「彩(さい)」→「さ」

不自然度4:
訓読みの送り仮名を消し去ったもの。殆どの人が違和感をおぼえるが、読めなくもない。
例:「舞(ま)う」→「ま」、「咲(さ)く」→「さ」

不自然度5弱:
その他、音読みの一部を切るもの。殆どの人が違和感をおぼえ、心の安定を図ろうとする。
例:「凛(りん)」→「り」、「密(みつ)」→「み」

不自然度5強
連声(れんじょう)した語を再分解したもの。異常を感じ、たいていの人が思考を中断する。
例:「音」→「観音(かんのん)」の一部→「のん」

不自然度6弱:
訓読みの一部を切るもの。解読することすら困難になる。
例:「心(こころ)」→「ここ」、「叶(かな・う)」→「か」

不自然度6強:
熟字訓を強引に分解したもの。自力では解読することができない。
例:「雪」→「雪崩(なだれ)」の一部→「な」、「永」→「永久(とわ)」の一部→「と」

不自然度7:
西洋語などを更にちょん切ったもの。高出力電波に翻弄され、自由意思で行動できない。
例:「月」→「るな」→「る」、「星」→「すたー」→「す」

※通常の「ぶった切り」は、尻尾を切り落とすものだが、稀に胴体や頭を切り落とすことがある。
この場合は、不自然度が1上がる。
例:「向日葵(ひまわり)」→「ひまり」、「月」→「るな」→「な」

これ、初めて見たときからすごい好きで。なるほどなー、と。
上の「七月奈」さんとかは5弱あたりになるのかな。この辺は、言葉遊びとしては許されるレベルかなーとぼくは思うんですよね。

よく「ユキさん、ユウキさん問題」というのがぼくの中で発生するんです。「夕貴」はユウキでしょ?なんでユキなの??ってやつです。
これも上記コピペに照らしてみると不自然度1、違和感ない側なんですよね。そうなのー?
でもこれは三文字名、「夕貴子」さんにすると非常に分かりやすくなります。ユウキコさんにはならないんですよね。
ユミコさんとかも同じケースですね。漢字三文字にすると、女性ネームは特殊ルールが発動するような気がします。ちょっと読みやすさ補正がかかるというか。
ちなみに「優」とか「夕」とかは豚切り範囲になりますが、「由」はユライのユなので別枠です。むずかしいね。

あとさ、姓や地名とかでも特殊なのありますよね。
「神奈川」の「神」って、たぶん本来は「カ」とは読まないですよね。神楽とかは熟字訓でしょうし。
「kan」のうしろに「na」が来ることで「kanna」→「kana」になったのかな。こういう派生ルールがあるなら、「環奈」さんもカナさんになったりする可能性無いとも言えなかったり?どうすかね?
でも「神室」で「カムロ」と読むか。これは「kami-muro」→「kam-muro」→「kamuro」の流れかな。神って字はちょっと特殊っぽいですね。むずー。

だんだん音便とかも絡んでくるので難しくなりますね。
でも、そういうのも含めて日本語のルール部分を押さえていくと、「だからこれは豚切りだけどアリなのか」みたいなのは見えてきそうな気がします。

おもしろいなー、ことば。
勉強したいすね。

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