世界観とか言葉選びとかそういう

最近とある漫画雑誌で連載が始まったファンタジー風マンガ内で、「カロリー」「800℃」「ケイドロ」といった言葉が使われてまして、

そんな表記に関して、一部の界隈で盛り上がってました。そういうのすごい面白い。好きな話題です。

繊細な部分ですが、言葉選びの一つでも世界観、雰囲気変わってきますね。
作中キャラクターの発言でも、たとえばですけど、「俺の職(クラス)はナイトだ」みたいなのと、「騎士団で剣を振るってきた」みたいなのとでは、言いたい事が一緒でも印象が違う訳です。(どっちもなんか恥ずかしいけど例えなので許して)
このあたりの感覚は、どっちがいい悪いという気はないんだけど、前者だとやっぱりゲーム的世界観、あるいはそのパロディ感が前面に出る気がします。いわゆるメタ的な。

「カロリー」あたりは……
少なくとも食事と熱量の関係が結びついていて、科学的にそういうのが認識されている世界観なのかな、という印象を受けるかな。ファンタジーと見せかけた、ある程度の近代文明のある世界観なら問題無いのかと思います。例えば医療とかもある程度発達していて、顕微鏡とかあってもおかしくない世界観なのかなーみたいに感じます。流行り病が呪いじゃなくて、ウイルスのせいになってそうなカンジ。たぶん1800年代以降の言葉だと思うので、中世というか近世~近代がかってきますね。衣服でいうと燕尾服とか着ててもおかしくなさそうな。日本で言うと明治以降あたり?一週か二週回って、ファンタジーさせやすい時代なのかも。どうなの?

特にそういう世界観だというつもりがない場合、端的には「メシ食って筋肉つけろ!」でも別にいいと思うんですよね。
火力や熱に関する表現でも、「俺の拳は海をも蒸発させるぜ!」でもよいと思うのです。(800℃だと海はそれほど蒸発しないらしいです)
マンガでならなおの事、それを1コマで表現できれば「はえー火力たかい」ってなりますからね。いい見せ場になるんじゃないでしょか。

うまく世界観に落とし込めればいいと思うんですよね、どんな言葉を選んでも。表現でも。
「銃火器」がある世界観なら、それを「鉄砲」と書くか「拳銃」やら「ハンドガン」と書くか、あるいは「コルトガバメント」みたいな固有名詞だったりするのかで、それが匂わす世界の背景がいろいろ違ってきます。
中世日本の世界観でも「鉄砲」ならアリですが、そっから先だと転生かな?タイムリープかな?戦国自衛隊かな?みたいになってきますね。
絶対ダメな訳じゃないです。元来の歴史的世界観を大事にするなら言うまでも無くNGでしょうけど、そこを崩す事で独自の何かが生まれる可能性もなきにしもです。

ちょっとした言葉選びでも、知識とかセンスとか……いやなんか別に上からこういう事言ってるつもりは無いのですが……そういうのが出るなぁ、と。
この辺り、言葉を使うならば、だいぶ拘っていくと楽しいんじゃないかなーと思います。ちょっとした部分だと思うんですけど。
この文章の冒頭でも、「漫画雑誌」の「ファンタジー風マンガ」と、おなじ「まんが」にも二種の表記使ってます。やっぱり気持ち、そのマンガに対する感覚というか、表記上もやっぱり軽さがあるのかな。そんな気がします。
こういうブログとかだと、表記ブレよくないって言われそう。意図がありゃいんすよ!自由を!!

ぼくべつに文章で食べてる人ではないので、何のセンスが知識がスキルがある訳でもないんですけどね。
こうやってブログ書こうと思っているので、気にしたいなぁと思った次第です。

あ、冒頭で挙げたマンガに対して、非難とか揶揄とかそういう気持ちは特にないです。単純に、話題が面白いなーと思っただけです。

読み切りは好きでしたよ。惜しい。

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